HISTORY

新ビジネス開発の挑戦

セゾングループの解体を機に、新しい事業の開発が当社の大きな課題になりました。
この20年間の新しいビジネス開発へのチャレンジを追いかけます。

90年代後半からの顧客別売上高推移
(2004年3月期決算説明会資料より)

01 流通ビジネス領域での
ソリューションサービス

セゾン情報システムズは、西武流通グループの西武百貨店、西友の情報システム構築のために作られた会社であり、グループ拡大とともに生まれた数多くの業態のシステム開発に関わってきた。これは、グループの発展を支えるとともに、当社の技術発展の基盤となった。しかし、90年代のセゾングループ解体を期にグループは分散し、当社は、グループ・系列を超えて新たなビジネスを開拓していく必要に迫られた。

02 RIS/流通情報ソリューションズ

2001年流通専門のシステム開発・構築のため、株式会社流通情報ソリューションズを設立。その最初のプロジェクトとして、当時西武百貨店と包括業務提携した十合(そごう)とのPOSシステム統合を稼働させた。しかし、2003年の西武百貨店私的整理の後、当社は経営効率向上のため、2005年に流通情報ソリューションズを吸収合併した。

03 一番店

受発注、販売管理、買掛、物流、POSなど、スーパーマーケット向けのトータル・システム・アウトソーシング・サービス。西友の系列企業向けにホストマシンで提供していた仕組みをベースに開発し、外販主力商材化を目指した。1999年から取り組み、複数社に導入された。主要顧客がローカルチェーンに留まり、お客様の業務形態にあわせた個別対応が必要となり、カスタマイズでシステムが複雑化・肥大化するケースもあった。

04 STORES

一番店の後継として、MD(マーチャンダイジングマネジメントシステム)、EDI(企業間電子商取引システム)、Logi(物流センター管理システム)などで構成された、小売りチェーン向け統合ソリューションサービス。オープン化、脱メインフレームの流れを捉えた商品として複数の小売企業に導入された。2007年にはASP型販売管理パッケージを持つ同業企業と事業提携(後に資本提携)、2014年にはSTORESクラウドの提供を開始し、ビジネス拡大を目指した。

当時発売されたパッケージ製品

05 ソフトウエアプロダクト開発

セゾングループ各社向け業務で蓄積された技術・ノウハウをもとに汎用的なソフトウェアプロダクトを開発、販売しようという動きが始まり、1979年にMAID (ファイルの項目名称を一元管理するメンテナンス支援プログラム)が開発された。グループ内販売が成功し、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)からは開発費補助を受けた。その後、1986年には会話型情報検索システム X-REFERがグループ外販売に成功し、NET-KEIRI(分散型経理システム)、JCL-FLOWER(フローチャート自動作成システム)などが製品化された。
ただ、講習会からマニュアル作成、販売・マーケティング活動など多くのことを自前でやる必要があり、試行錯誤が続き販売は苦戦した。だが、これらの経験が、HULFTビジネス立ち上げへとつながっていく。

06 BPO(Business Process Outsourcing)事業

もともとは、会社設立以来、ホストマシンで開発・運用を続けてきた西武流通グループ/セゾングループ各社向けの給与システムをベースとしたビジネス。1998年より給与業務アウトソーシングサービス「Bulas」を提供開始。
新たな事業の柱として期待されたが、お客様の要望に合わせカスタマイズしていくことにコストが掛かり、顧客は増加したが利益が出せない状況が続いた。2011年新潟にBPOセンターを開設、次期Bulas開発を進め改善を目指したが、最終的に断念。2016年、(株)ビジネスブレイン太田昭和に事業を譲渡した。

Bulasの展示会出展風景

07 情報処理オペレーションサービス事業

1999年情報処理オペレーションサービス会社としてファシリティエキスパートサービスズ(のちの株式会社フェス)を設立。主にデータセンターにおけるシステムマネジメントサービス、ヘルプデスクサービス事業を当社以外へも広く展開。業績は堅調に推移したが更なる企業成長に向け、2018年に株式会社インフォメーション・ディベロプメント(現:株式会社IDホールディングス)に全株式を譲渡した。

08 クラウドサービス事業

2009年江東区に深川センターを設置したことを契機に、ITアウトソーシングへの需要増加に対応し、2010年クラウド型ホスティングサービス「SAISOS」の提供を開始した。しかし、市場環境は厳しく、SAISOSは2020年2月をもって新規サービス提供を終了した。

09 リンケージサービスの立ち上げ

2015年、外部アプリケーション活用のための基盤構築と導入支援サービスとして、Tableau(データ分析ツール)とConcur(出張・経費管理サービス)向けのサービスを開始した。徐々にお客様を拡大し、2020年リンケージサービスビジネスユニットが設立された。当社の持つデータ連携ソフトウエアを中核に、システムやデータをSaaSとつなぐことによって、業務効率化と経営情報可視化による意思決定支援などを進めていく新たなビジネスを目指している。

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